

量子化学計算による反応解析(反応経路IRC解析)
前回の記事で解析した遷移構造では、振動解析の結果からエステル分子のβ位の水素が引き抜かれる様子が示されており、この反応の遷移構造である可能性が高いと考えられます。しかしこれだけでは、この遷移構造が実際の反応物、生成物につながっているかは保証できません。IRC(Intrinsic Reaction Coordinate 固有反応座標)解析では、遷移構造から最小エネルギー経路を探索し、反応物(または生成物)に至る経路となっているかを確認します。


酵素の失活(2)
酵素の失活について、その原因と対策をまとめた「酵素の失活」に多くのアクセスをいただいております。これは酵素の失活をどう防ぐかについての観点からまとめたものでしたが、逆に酵素の活性をなくしたい、活性がなくなっているかの確認方法を知りたいとのご要望があることが分かりました。ただ、活性が「完全に」失われていることを保証できる測定法はなく、「活性の検出限界」以下という表現でしか議論することはできません。酵素の不活化においては活性がどのレベルまで許容されるかという観点で考える必要があります。今回は、酵素の不活性化についてまとめてみました。


量子化学計算による反応解析(遷移構造探索)
量子化学計算による反応解析として遷移構造の探索について紹介いたします。事例としてエステル化合物の熱分解を取り上げます。量子化学計算の反応解析の基本的な部分について解説しています。













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