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同仁グローカルの原点

終戦後の間もない1946年、水前寺公園近くに同仁薬化学研究所が設立され、金属イオンを挟み込むことができる「キレート試薬」と呼ばれる化学品の製造販売を始めたことが弊社の原点になっています。試薬とは主に分析や研究用途に用いられる化学品です。1960年頃には、唯一の分析機器としてベックマン分光光度計から出発した同仁薬化学研究所の品質管理に、赤外分光光度計、ガスクロマト分析装置、自記式紫外可視分光光度計など、各種の分析機器が入ってきました。現在では、水質分析や環境分析に欠かせない数多くの機器が導入されています。
分析業務の始まり

試薬は高純度であることが求められるため品質管理が重要で、JIS規格を上回る品質を保証するという目標のもとに、各製品の規格は厳密に規定され、分析技術は徹底して磨き込まれました。事業拡大につれ手狭になったこともあり、1963年から1969年にかけて水前寺公園そばから健軍町新外へ段階的に移転いたしました。それと前後して、公害が社会問題となり、有機合成を行っている同仁薬化学研究所の排水、排ガスの分析も品質管理部門の仕事になっていきました。当初は自社のみの分析でしたが、周辺の企業の分析も請け負う形で環境分析事業への参入を決め、1972年、環境計量士の国家資格をとって、同仁薬化学研究所の中に環境分析センターを設置し分析業務を始めました。