マルターゼ
はじめに
マルターゼは唾液や腸液に含まれる消化酵素の一つで、下の反応式のようにマルトースのグリコシド結合を切断し二分子のα-グルコースに分解する酵素です。

マルターゼ活性測定法
マルターゼは還元糖であるため、基質にマルトースを使ってグルコース量を求める測定法は使用できません。そのため、発色基質であるp-ニトロ-β-D-ガラクトピラノシドが使用されます。マルターゼによって生じた4-ニトロフェノールの発色量で酵素活性を求めます。一般的な分析の流れを下図に示します。
基質水溶液(p-ニトロガラクトピラノシド溶液)
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←37℃に予熱
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←酵素液(被検体抽出物溶液)添加
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←インキュベーション
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←炭酸ナトリウム水溶液添加
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活性値変換(ユニット*/g、ml等)
*1分間に1μgの4-ニトロフェノールを生成する酵素量を1ユニットと定義。